Friday, November 29, 2013

優作、駆けつけた妹・藍の前で1打差スタート




2011年12月01日19時06分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア1 ドンファン -4
藤田 寛之 -4
谷口 徹 -4
4 宮里 優作 -3
片山 晋呉 -3
平塚 哲二 -3
7 P・シーハン -2
S・K・ホ -2
松村 道央 -2
B・ジョーンズ -2


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藍の応援に応え、17番で長いパットが入りテレ笑いする優作(撮影:岩井康博)








ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇1日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)>

 「カシオワールドオープン」で2位に食い込んで今大会への出場権を手にした宮里優作。優勝争いの勢いそのままに、4番からの3連続を含む5バーディを奪い初日を3アンダーでホールアウト。片山晋呉平塚哲二と並んで首位と1打差の4位タイにつけた。

【関連ニュース】宮里優作、最後まで競るも初優勝はならず…単独2位で終戦

 この日は勝利を呼ぶ女神も駆けつけた。妹の宮里藍が家族と共に兄のプレーを観戦。「今日は朝飯を一緒に食べました。僕というより姪っ子ですけどね。僕は“じゃーね”って言ったくらい」と朝はそっけない兄妹の再会となったが、妹の来場に気合いが入らないはずは無かった。

 「自分のやるべきことは、先週からずっとやっていると思います。今日は9アンダーが出るくらい(ショットが)ついてましたね」と、カシオワールドオープンからの好調はキープ。2回目の出場で「形状が頭に無くて。リーディングが上手くいかないのは課題です」と慣れない東京よみうりCCに苦しんだが手ごたえは十分だ。

 「予選落ちが無いので気がかりが減ってショットに集中できる。先週の経験もあるので、週末良いところにいければ」。先週悔しい思いと共に得た、確かな自信を胸に残り3日間戦い抜く。

首位タイスタートの藤田と谷口、対照的な2人のコメント




2011年12月01日18時07分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア1 ドンファン -4
藤田 寛之 -4
谷口 徹 -4
4 宮里 優作 -3
片山 晋呉 -3
平塚 哲二 -3
7 P・シーハン -2
S・K・ホ -2
松村 道央 -2
B・ジョーンズ -2


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初日、好スタートを切った昨年覇者の藤田寛之(撮影:岩井康博)








ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日◇1日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)>

 昨年大会の最終日をデッドヒートで盛り上げた藤田寛之谷口徹が4アンダーでドンファン(韓国)と並んで首位タイスタートを切った。藤田も谷口も共に4バーディ・ノーボギーながら、その2人のホールアウト後のコメントはまさに対照的だ。

【関連ニュース】松山英樹の1アンダー12位タイ発進に遼も感嘆の声

 ディフェンディングチャンピオンの藤田は「今日はなぜか(調子が)良かったですね。なにかやっていたわけでは無いですけど…」と首位タイスタートにも首をひねる。「去年と同じような流れなのかもしれない…ただ不安要素があるので」とどこまでも歯切れが悪く、この日のゴルフに納得はしていない様子だった。

 一方の谷口は「良いスタート切れて、自分の予定通りというか良かった。最終戦これで日本人トップ(賞金ランク)というのを決めたい。連戦の疲れも無い」と会見では持ち前の谷口節が炸裂。最後には「このコースは僕向き。誰にも負けない自信がある」とトドメのビッグマウスも飛び出し、威勢よく引き揚げていった。

 藤田のボヤきも谷口のビッグマウスも、国内男子ツアーではもはやおなじみの光景。しかし、この2人は口だけではない。藤田はそのあくなき探究心で、谷口は強い気持ちでここまで勝ち星を積み重ねてきた。それぞれがそれぞれのやり方で挑む最後のメジャー。アプローチの仕方は違えど目指すところはただ一つだ。


【初日の結果】
1位T:ドンファン(-4)
1位T:藤田寛之(-4)
1位T:谷口徹(-4)
4位T:宮里優作(-3)
4位T:片山晋呉(-3)
4位T:平塚哲二(-3)
7位T:石川遼(-2)他4名
12位T:松山英樹(-1)※アマチュア他1名

28位:池田勇太(+5)

松山英樹、同組遼の技に脱帽「全部上手い」




2011年12月02日16時57分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア1 石川 遼 -5
谷口 徹 -5
3 J・B・パク -4
藤田 寛之 -4
5 平塚 哲二 -3
宮里 優作 -3
ドンファン -3
8 丸山 大輔 -2
松村 道央 -2
片山 晋呉 -2


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ショットもパットも決まらない1日だった(撮影:岩井康博)







ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇2日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)>

 国内男子メジャー「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の2日目。初日を1アンダー12位タイで終えた松山英樹は、5番で3パットのダブルボギーを叩くなどしてスコアを1つ落としトータルイーブンパーに後退。初日よりさらに冷え込む厳しいコンディションに各選手スコアを落としたため順位は11位タイに上がったものの、納得のいくプレーを見せることは出来なかった。

谷口徹、遼とのV争いも「関係ない。自分は優勝することだけ」

 そんな中、同組でラウンドした石川遼はこの日3つスコアを伸ばしトータル5アンダーで首位タイに浮上。初日は松山の1アンダーというスコアに石川が目を丸くしたが、この日は松山が同級生ながらプロとして修羅場をくぐってきた石川のプレーに脱帽だ。「アプローチ、パッティングが遼より下手でしたね。全部上手いですよね。(アプローチをした)8番も9番も、18番は一度ミスしたけどその後OKに寄せたし、僕が同じ状況になったら一回もパーをとれないと思う」と、どんな状況からでも寄せてくる世界標準の技に釘付けになった。

 「寒くて合わせ合わせになってしまった。まともにスイングできてないので飛距離も落ちますよね」とこの日は低気温に苦しみスコアを落としたが、後半1つ伸ばしたことでまだまだ喰らいつくことは出来ている。もう一度石川の背中に追いつくために、3日目巻き返しをかけることが出来るか。

【2日目の順位】
1位T:石川遼(-5)
1位T:谷口徹(-5)
3位T:J・B・パク(-4)
3位T:藤田寛之(-4)
5位T:平塚哲二(-3)
5位T:宮里優作(-3)
5位T:ドンファン(-3)
8位T:片山晋呉(-2)他2名
11位T:松山英樹(E)※アマチュア他3名

28位:池田勇太(+12)

遼、首位タイ!冴えるショートゲームが生み出す好循環




2011年12月02日17時30分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア1 石川 遼 -5
谷口 徹 -5
3 J・B・パク -4
藤田 寛之 -4
5 平塚 哲二 -3
宮里 優作 -3
ドンファン -3
8 丸山 大輔 -2
松村 道央 -2
片山 晋呉 -2


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17番パー5、セカンドショットの行方を追う(撮影:岩井康博)











ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇2日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)>

 「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の2日目。最高気温4.8℃。時間がたつにつれ風も強まった難コンディションの中、石川遼が3つスコアを伸ばしトータル5アンダーで首位タイに立った。「今日もショートゲームに救われましたね」という言葉通り、この日はグリーン周りで抜群の安定感を発揮した。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

 「プレジデンツカップ」で世界一流の技に刺激を受けて以来、好調が続くアプローチ。世界を見据えた技に同組の松山英樹も「全部上手い」と目を丸くした。「(プレジデンツカップから)2週間経ちますけど良い状態がキープ出来ているのは初めて。安定したパフォーマンスが続いているのは練習の成果が出てきているのかな」。9番ではサブグリーンのカラーというボールを上げずらい状況から「1ヤードの幅に落とすようなアプローチ」でパーセーブ。15番パー3ではバンカーからスピンでピタッとピンに絡めた。最終18番こそライが悪くミスしたものの、レベルの違うパフォーマンスを見せ付けた。

 このパッティングを含めたショートゲームの安定がプレー全体にも良い影響を及ぼしている。「パッティングが良いから、アプローチも良くなって。アプローチが良いからショットが攻めていける。そういう流れに乗っている」。グリーンを外してもリカバリーできるという安心感が狭いピンを狙っていく勇気を与え、仮にアプローチが寄らなくてもパットを決められるという自信が精神安定剤となってアプローチもしっかり打てる。今年あと一歩のところで噛み合わなかった歯車が、ここに来てようやくがっちりと噛み合ってきたようだ。

 石川が首位に立つのは「キヤノンオープン」の第3ラウンド以来。久々の好位置に周囲の期待も高まるが本人はいたって平常心だ。「正直まだ打っててバラバラだなと思うときがある。目の前の一打やスコアに左右されるのではなく、今日のようにどうしたらもっと良くなるかを考えていきたい」。優勝という結果ではなく、自分のゴルフのために。その姿勢を貫いてきたことでこれまでの9勝がある。今季初優勝、初メジャー、節目の10勝目。この優勝につく形容詞は数々あるが、石川自身はあくまで自分のゴルフだけを見つめて残り36ホール戦い抜く。

【2日目の順位】
1位T:石川遼(-5)
1位T:谷口徹(-5)
3位T:J・B・パク(-4)
3位T:藤田寛之(-4)
5位T:平塚哲二(-3)
5位T:宮里優作(-3)
5位T:ドンファン(-3)
8位T:片山晋呉(-2)他2名
11位T:松山英樹(E)※アマチュア他3名

28位:池田勇太(+12)